ANA国内線【PR】
夏の準備
スロッビングリッスルというバンドをご存知だろうか。
「アドレナリン」という曲がまあ有名か。ぼく的には「ハンバーガーレディ」が一押しだ。
蒸し暑い夏の夜。部屋の明かりをしぼってこの曲をヘッドフォンで聴いているとだんだん脳みその表面がチリチリ毛羽立ってくるような感覚に襲われ脂汗が流れてきて不意に、、うしろを振り向かずにはいられないほど怖くなる。
ぼくが持っているのは彼らのベストアルバム。ほかの季節にはまず聴かないが夏になると何度か無性に聴きたくなる。怪談ものとでも呼びたいような一枚です。
このアルバム、ジャケットの写真も振るってて、マーティン・デニーの真似。メンバーのクリス・カーターがエキゾチックなメイクで竹とすだれを前に写っているのだがむしろ印象は幽霊にちかい。およそ似つかわしくないこの組み合わせはいったいどこから持ってきたのだろう。
先日タワーレコードに行ったらレジのところにマーティン・デニーの主要3アルバムを2枚組にしたCDが置いてあって790円という値段でもあり衝動買いしてしまった。今年の夏の昼間はこれでいこうと思う。
モノクロ:grdⅢ
カラー:gxr/planar t* 50mm f2.0 zm
# by bargiro | 2012-05-23 16:41
はやらないはなし

ゲームセンター。
といっても最近のじゃなく30年ほど前。ぼくが子供の頃のゲームセンターのはなし。
当時のゲームセンターにはピンボールマシンが置いてあった。
よくいったゲームセンターにはそれぞれお気に入りのピンボールマシンがあって、仲間うちで高得点を競いあった。
ピンボールマシンのテクニックなんてゆするくらいしかないのだけれど、やりすぎるとティルト、ゲームオーバーになってしまう。「このマシンは縦揺れには強いが横揺れには弱い」とか「あのマシンは手前のポイントのけとばしが弱い」とか、得意になって批評しあった。
ピンボールマシンにはふたつ記憶がある。
ひとつはザ・フーの映画「トミー」。あきれるくらい内容のない映画だったけれど、やたらと背の高いエルトン・ジョンと突如ドラムスを蹴壊すキース・ムーン。あとは「アイム・フリー」のイントロのドライブ感は鮮烈に覚えている。当時、ザ・フーは日本ではほぼ無名に近いくらい人気なかったはずだ。よく上映したなとおもう。観に行ったほうも行ったほうだけど。収益はどうだったんだろう。心配してもしようがないけれど。
もうひとつの記憶。渋谷、ファイアーストリートのメルズクラブ。だいすきだった飲み屋。ここにピンボールマシンが置いてあった。
ここは友人とときどきいった。しょっちゅういくにはたかかった。いったときははなしに夢中になっていたし、なんだか遠慮があってピンボールはしなかった。ひとがしてるのを眺めてうらやましがってたわけだが、ここのマシンは緩くて見てると“ティルト解除してあるんじゃないか?”と思うくらい、好き放題にゆすっている。あんなマシンならぼくでも高得点出せるぞ”などと思っていた。音楽はドゥービーブラザースの「ホワット・ア・フール・ビリーヴス」がよく流れていた。
いまのゲーセンにはピンボールマシンあるんだろうか。メルズクラブ以降、ピンボールを置いた飲み屋にはお目にかかったことがない。
gxr/planar t* 50mm f2.0 zm
# by bargiro | 2012-05-23 13:24
一般論
「リーマンショックはぼくに弁当作りの楽しさを教えてくれた」。以前見かけた電車の中刷りのリードです。
リーマンショックにより個人個人が受けた影響のことを言い表した比喩として秀逸だと思う。
必要があって経済関連の本を読み漁ったことがある。そのあいだにサブプライム問題、リーマンショックが起こり、自然興味の中心は金融、リーマンショックに関連する本に収斂していった。金融用語辞典から金融技術に関する本まで読んだがそれらの中でことリーマンショックを主題にした本なら「リーマンショック コンフィデンシャル」(早川書房)が一番おもしろかった。
世界経済を恐慌から救うため格闘しつつも極度の緊張に耐えられず執務室のゴミ箱に吐くポールソン財務長官、空港に迎えの車が来ておらず、やむなくタクシーの行列にならびながら不安げに「小銭持ってるか?」と連れに尋ねるガイトナーニューヨーク連銀総裁(いずれも当時)、額面90億ドルの小切手、、、当事者たちの背中を流れつづける冷たい汗を感じ取れるノンフィクションの白眉です。
この本が気に入ったら「最強ヘッジファンド LTCMの興亡」(日経ビジネス人文庫)もあわせてどうぞ。このふたつの崩壊のあいだわずかに10年。あきれてしまって開いた口が塞がりませんが同時に嫌でも人間について考えずにはいられなくなります。金融人に関してではなく人間一般に関して。よく“学習能力がない”って言いますが、そもそも人間に“学習能力”なんて“能力”はないんじゃないか?だから後先考えずにレンズを衝動買いしたりするんじゃないか、などと思うわけです。
ついでに現代金融の問題点の核心を分かりやすく解説し、今回の金融崩壊を予言した「市場リスク 暴落は必然か」(日経BP)もとてもおもしろい。この本、サブプライム問題が顕現化するまえに書かれているんですが問題の本質はすべて書かれている。驚くべき本です。とくに複雑性、密結合、ノーマルアクシデントに関する話は必読。これも金融に限りません。リスクは必然的に拡散伝播してゆくものなんだっていうことがわかります。
優れた本にはジャンルを越えた一般性があるんですね。
いま、思い立って「リーマンショック〜」を読み直しているところなんですが驚くべきニュースが入ってきました。JPモルガンの巨額損失。この銀行、この手の失敗からは一番縁遠いはずの人物が経営しているんですが、、、
grdⅢ
# by bargiro | 2012-05-21 23:25
罠。あるいは狙われる世代
イエスの「リレイヤー」を買った。
じつはこのCDはもう持っていたのだが、高音質のSHM-CD!しかもオリジナル版紙ジャケットを再現!!ということで買わずにいられなかった。




そのアルバムを最初にどこで買ったか。あなたは何枚覚えてますか?


ぼくは「リレイヤー」以外だと銀座から晴海通りを三丁目方向に行った橋の上のレコード屋で買ったエリック・クラプトンの「461オーシャンブールバード」と秋葉原の石丸電気で買った「Led ZeppelinⅢ」くらいか。
「リレイヤー」のオリジナルアナログアルバムを買ったのは渋谷。






いまならマークシティの並びになる東急のビルの前の路上で買った。たしかそのビルに入っていたレコード屋が輸入盤の路上セールをしていたんだったと思う。
国内版レコードとくらべてジャケットの紙質が妙に頼りなかったのとレコードの縁がまっ平らだったのが印象に残っている。もちろん日本語の解説なんか入っていない。“ああ、日本と外国、レコードひとつとってもこれだけ違うんだな”。
これが、ぼくが最初に手にしたイエスのアルバムで、かつ最初に手にした輸入盤だった。外資系のレコード屋が大挙して日本に上陸するずっとまえ、30年以上まえの話です。(上の写真のみgrdⅢ)






このアルバムは聴いた。レコード袋はおろかジャケットまで破れてしまったしレコードは文字通り白くなった。
A面のスティーブ・ハウのギターは最初から最後まではな唄で歌える。こんなアルバムはそうはない。そんな思い出のアルバムが高音質になって発売されるという。手を出さずにはいられなかった。




Led Zeppelinは全アルバムを2セット持っている。ZeppelinⅢにいたっては3枚。


どうしてこんなことになったかというと最初のアナログ→デジタル版CDとSHM-CD版を各1セット、さらにⅢはアナログのころ持っていたジャケット&帯仕様のCDを買ったから。
ちなみにぼくはⅢの一曲目、「移民の歌」でハードロック少年になった。


最近この手のCDの発売が増えていると思う。かつ、発売されるのはぼくたち世代が子供の頃に、トラウマといっていいほどの影響を受けたミュージシャンたちのCDが圧倒的に多いと思う。今、お金を(ある程度は)持っている連中の弱味につけこんだ商売と言わざるを得ないが、弱味を握られている側としては、唯々諾々、いわれるままに踊るしかない。
「リレイヤー」SHM-CD。とてもいい音でした。アナログ→デジタル版なんかおはなしにもなりません。聴き比べてもちがいわかんなかったけど。そんなことは問題ではない。
gxr/nokton classic 40mm f1.4 vm
# by bargiro | 2012-05-20 20:47
良質な燃料
芝浦のPGIで『石元泰博追悼展「シカゴ、シカゴ」』を観てきた。すばらしかった。
今回の展示は抜粋でその点が残念でならないけれど、オリジナルプリントを38点、まとめて観られたのは幸運だった。ばくにとっては“これぞ写真”とでも言うべき作品の数々。たまの休みに出かけていく価値があるどころか、たっぷりおつりがかえってきた気分。そのおつりは自分が写真を写す気分を強く後押ししてくれる。
6月16日まで。入場無料。日曜休み。
# by bargiro | 2012-05-20 14:07
< 前のページ 次のページ >